ひがさの暗所生活

思い出話を忘れぬ前に。

準ひきこもり、海津大崎へ・・・

滋賀県内有数の桜の名所「海津大崎

4月2日(日)、部屋にひきこもろうとする気持ちを奮い立たせ、桜の名所である海津大崎へ向かいました。

インドアにありがちな「一度は行ってみたい」=「なかなか行かない」を「よし、行こう」という思いへ昇華させることができたのは、3月末の同僚の退職がきっかけでした。

同僚といっても私の倍以上の年齢であるMさんと私は、実に4年もの歳月を隣どうしの席で過ごしたのでした。

Mさんは、桜のつぼみが膨らみはじめるこの時期、毎年のように「ひがささん、海津大崎を知ってるか」「あそこはいいよ」と私に勧めるので、「それ、去年も聞いたよ」と呆れて返すのも今年が最後になりました。

私は「今年こそ行くよ」とMさんに約束をしたのです。

 

海津大崎は、JR湖西線マキノ駅から4㎞ほど離れたところにあります。

京都駅からマキノ駅までは新快速が走っていました。電車の本数が少ないので、帰りの電車の時間は事前に確認していた方が無難です。

15時前、私はマキノ駅に降り立ちました。

駅のホームできょろきょろと周りを見渡しているお客さんがいました。初めて降りる駅ならではの挙動。目的は私と同じでしょう。

珍しいカタカナ表記の駅名。

のりを詳しく調べてはいませんでした。

地図を見て大体の方角を頭に入れておきます。

まあ、湖に沿って歩けば、道を間違えることはないでしょう・・・

駅を背にまっすぐ進めば、五分程で湖に到着します。右手にはキャンプ場、左を見ると・・・目的地が遠くに見えました。

ゲートを抜けると湖です。アニメの聖地っぽい雰囲気、良しです。

目的地を確認。もう迷うことはありません。

湖岸に沿ってとことこと歩いていきます。

私は生粋の海の子(ただし海に遊びにいくことはない)なのですが、湖もいいものですね。

小さな波音が耳に心地よく、湖を通り抜ける風もひんやりとして気持ちいいです。

道端の花壇を眺めたり砂浜に転がる松ぼっくりを拾ったりしながら、砂浜をざくざくと進みました。

道すがらの桜。タブレットのカメラは画質が・・・

そして歩くこと30分。目的地に到着です。

人出はそこそこ。シートを広げて酒盛りをする花見客は見当たらず、ほとんどはツアーのバスか自家用車で来ているようです。

桜並木を端から端まで歩くと15分くらいかかるそうです(ツアーガイドらしき人の話をそばで聞いていました)。

注)実物は写真よりはるかにきれいです。

ひとしきり四方の桜を目で楽しんだ後、私は来た道を戻ります。

滞在時間は10分程だったでしょうか。決して期待外れでつまらなかったのではありません。

私の一番の目的は、「桜を見ること」ではなく「桜を見ながらアルコールを摂ること」だったのです。

私が「ここで飲みたいな」、つまり「ここからの眺めが好きだな」と思ったところは、海津大崎その場所ズバリではなかったわけです。

来た道を15分くらい戻り、私は砂浜にどっかりと腰を下ろしました。

やっぱりこの角度がいい! 注)実物は・・・(以下略)。

眼前に広がる桜一色ももちろんよかったのですが、個人的には対岸からの眺めの方が好みでした。

浜と海と桜と山と。海津大崎のいいところが詰まった風景だと思うのです。

おつまみと缶ビールを口に運びつつ、私はぼんやりと遠くの桜並木を眺めていました。余計なことを何も考えずにぼけっとする時間、久しぶりでした。

はっと我に返れば電車の時間が迫っており、私はいそいそと浜を後にしたのでした。

帰り道にて。海津迎賓館です。きんぴか。

マキノ駅2枚目。ここもアニメの聖地にいいですね。

海津大崎、準引きこもりが家を出る価値はありました。桜は湖面の青色に映えますね。

駅からは微妙に歩かせるので車で訪れる人が多いようですが、私は駅から徒歩をお勧めします。

砂浜をのんびり進み、遠くの桜並木に少しずつ近づいていく、というのもいいものです。

最後に、この素晴らしい桜の名所を教えてくれたMさんに感謝します。ありがとう。